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[写真]学生講師の助言を得て宿題に取り組む生徒たち=大阪市東淀川区大隅の大阪経済大学
学生講師が子どもたちの宿題をサポート 大阪市東淀川区の大経大大隅キャンパス。キッズカレッジは今年で4回目を迎え、地元の小・中学生70人を、20人の学生たちがサポートしている。開催は8月の5日間で、1日2時間。すでに2日間開催され、残りは22、23、24日の3日間だ。初日にキャンパスを訪ねると、教室となるD館8階80周年記念ホールに、『小さな大学生』たちが続々と集まってきた。
子どもたちは抽選で班に分かれて着席。年齢の異なる子どもたちがひとつのテーブルを囲む。持ち寄った宿題も違う。学生講師たちが班ごとに分散し、子どもたちがテキストを広げる。
算数、英語、漢字ドリル。異なる課題に取り組む子どもたちに、学生講師たちが寄り添うようにしてアドバイスを送る。学生講師に親し気に話しかける子どもがいる。昨年までのキッズカレッジの参加者だ。小学1年生のときから4年間連続参加のベテランも。さながら小学4年にして『大学4回生』である。
別の小教室は、図画工作や自由研究の時間だ。少人数なので、子どもたちはくつろいだ雰囲気の中で、恐竜型の貯金箱作りやオニヤンマのスケッチなど、思い思いのテーマに挑む。
兄弟で参加した小学4年生と1年生の勉強ぶりを、母親が教室の後ろでそっと見守る。母親によると、夏休み中、子どもたちがずっと家にいると、ついテレビやゲームに夢中になってしまう。ささいなことで兄弟げんかも起きかねない。キッズカレッジで、1日2時間しっかり勉強してくれるのはありがたいという。
「去年参加した上の子のうれしそうな顔をみて、下の子が『お兄ちゃんだけずるい。僕も行きたい』と言い出し、今年は兄弟で参加することになった」そうだ。「上の子は人見知りをする方なんですが、大学生の皆さんと一緒に勉強するのは楽しいようです」と、学生講師効果を支持する。
最初は勉強に打ち込んていた子どもたちも時間が経過すると、集中力が途切れてくるらしい。よそのチームへ移動して友だちと話し込むなど、少々場の空気がゆるんできたが、学生講師たちには織り込み済み。席に戻るよう、頭ごなしに叱ったりしない。やがて、「百ます計算」の時間が近づくと、雰囲気は一変する。
図画工作チームも合流し、全員で同時に「百ます計算」に立ち向かう。1日のクライマックスだ。静寂が教室を包み込む。子どもたちは表情を引き締め、開始の合図を待つ。開始と同時に、黙々と計算し、答えを書き込んでいく。
時間経過のアナウンスが流れる中、全問を解き終えた生徒が次々と手を挙げる。学生講師が答案を確認し、全問正解なら花丸で祝福。間違った箇所があれば指摘して答案を返し、子どもたちは計算をし直して正解を導き出す。毎回の解答ぶりを記録していくことで、子どもたちは達成感や上達ぶりを実感できるという。
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